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【連載】「こんなICを作りたい」を具体化します<其の1>

設計営業の山内です。
今回より数回に分けてICができるまでを説明したいと思います。

展示会に出展した際に、若手の技術者や学生が弊社展示物のレチクルやウェハを見てちょいちょい質問が御座います。IC仕様を決める所から、ICサンプルが出来上がるところまでをご紹介したいと思います。

1)概算見積を行う:無償

お客様の「こんなICを作りたい」の概要、所要、日程などをを提示して頂き、弊社より概算費用と開発日程をご回答します。不明点につきましては技術打合せを行う事や、前提条件付きでお見積りを行います。

2)実現性検討を行う:有償又は無償

初めての試み、精度や特性値が非常に高く、その実現性を確認するために、回路構成やレイアウト情報を取り込んだシミュレーションを行い実現性の確認を行う。問題が無ければ製品設計へ、期待値に届かない場合には、一例として技術ICサンプルを製作して特性評価後に製品設計を行う。

3)開発仕様を決める:以降は有償

数10ページものご要求仕様で依頼して頂く場合や、ホワイトボードでご説明して頂く場合など、お客様のご依頼内容はいろいろと御座います。お客様の仕様を設計に落とし込むため、設計目標仕様書を作成し、お客様の実現したい内容を反映しています。この仕様の取り交わしと確認がIC開発では重要事項だと考えています。

次回

次回以降は、

4)回路設計及び回路シミュレーション
5)レイアウト設計指示書作成とレイアウト設計
6)物理検証とテープアウト(T/O)
7)シリコンファンダリへの製造依頼
8)組立
9)IC特性評価
10)エンジニアサンプルのご提示
11)フィードバック

についてご紹介します。